安全なインド新婚旅行④2日目バラナシ

バラナシの夜(2日目夕方)

 16時ごろ、無事バラナシの最高級ホテル、ブリジラマパレス(BrjiRama Palace)にチェックインした私たちは街を散策することにしました。
 ホテルまでの道は入り組んでおり、雨のため地面は泥だらけで、なにより2メートルおきに野良犬がいることにビビっていた私は、正直外に出る気になりませんでした。しかし、明日の午後にはバラナシを出るため、散策できる時間は限られており、日が暮れることがさらに怖かったので、荷物を置いてすぐに出発。

ダシャーシュワメード・ガート

 まずはホテルの近くのガートを見に行きました。ガンジス川の増水により、事前に見ていた写真やガイドブックのものとはかなり景色が異なっていて、あまりどこのガートかピンときませんでした。
 また、ヒンドゥー教の聖地ということもあり、明らかに観光客の私たちがどう見られているのか不安で、ボディバッグを押さえながらスマホも出さずに固まっていました。

雨季の火葬場

 元々はガートで火葬の様子も見る予定でしたが、増水により火葬は建物の上で行われているとのこと。さすがに自分たちだけで見に行くのは怖いので、ホテルの人に一緒に火葬場まで来てくれないかと頼むことにしました。フロントで事情を伝えたところ、「もちろん!すぐにスタッフに案内させるよ」と手配してくれました。
 すぐに担当のスタッフが来て、火葬場までは少し距離があるよ、と言いながら歩き出しました。かなりハイペースだったので着いて行くのに必死。

 入り組んだ道を抜け、大通りの人混みをかき分けながら進み、再び小道に入って、20分くらい歩いたころ、木が燃えている匂いがしてきました。
 火葬場に着くと、ホテルのスタッフに「ここから先は火葬場の者が案内をする」と言われ、ガイド役が別の人変わります。ガンジス川沿いにある3階建てくらいの瓦礫だらけの建物でした。辺り一帯が満員電車くらいの混雑。火葬方法の説明を受けながら、火葬をしている屋上に上がりました。ガイドの案内は分かりやすく、5分ほど見学。ここに来るまでにも、気温と湿気と緊張で全身汗だくでしたが、火葬場は目の前で遺体が燃えているため、さらに高温でした。遺体は布に包まれていて、黄色い花が周りを囲っており、恐怖を感じるような景色ではありませんでした。
 ガイドの説明の中で、「薪は値段が高く、火葬に必要な量を購入できるのは一部の富裕層だけだ。」や「寄付が重要だ。」という話が出ており、薄々感づいてはいたものの、最後に寄付をするようにと言われました。瓦礫だらけの崖の縁で、現地の人が密集したアウェイな状況の中、無事帰れるのか冷や冷やしていると、ガイドから2人で200ドルが相場と言われました。唐突なドルに混乱しつつも、相当高い額を言われていることに焦り。現金は200ルピーしか持っていないと伝えると、キャッシングできると言われたため、冷や汗が止まりませんでした。インドでは常に高値でふっかけられるので、相場感は全く分かりませんでしたが、とにかく早くこの場を離れようと思い、2人で400ルピー渡しました。幸いそれ以上何か言われることはなく、ホテルのスタッフが帰るよというアイコンタクトをしながら歩き始めたので、再び後ろを着いていき、ホテルまで帰りました。

ブリジラマパレス(BrjiRama Palace)のレストランで夕食

 19時半頃ホテルに着いたので、そのままホテルのレストランで夜ご飯を食べました。お腹を壊さなそうなメニュー(水と生野菜とスパイスが入っていなそうな料理)を選んだ結果、ポルチーニリゾットとパスタというインド感は皆無なラインナップ。


 デザートに出てきたインドの伝統的なお菓子、ジャレビ(Jalebi)は外がサクサクしていて大学芋のような食感。疲れ切った体に砂糖の甘さが沁みました。

 街中にはペットボトルが買えそうな店がなかったため、このレストランで水を購入。ペットボトルはなく、ビンのボトルでした。開栓時にカチッという音がするか、耳を澄ませながら慎重に蓋を回し、新品であることを確認。ホテルの部屋や浴室も綺麗でしたが、水道水は絶対に口に入れないように、洗顔や歯磨きも購入した水を使用しました。

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