長距離電車でバラナシ駅(Varanasi Jn)からアグラ駅(Tundla Jn)へ
バラナシからアグラまで、約9時間電車に乗ります。この区間は飛行機がないため、電車移動をする方も多いと思います。
本当は、インドの新幹線ことヴァンディバラートエクスプレス(Vande Bharat Express)に乗る予定でしたが、満席のためチケットが取れませんでした。バラナシからアグラに行くエクスプレスは、
Banaras(BSBS)15:20発、Agra Cantt(AGC)22:20着の一本のみです。乗車時間は約7時間と最短、車内がきれいな上に、座席も寝台ではなく新幹線タイプで人気があるため、早めの購入がおすすめです。
エクスプレスの代替として乗った電車の詳細は以下のとおりです。
14005/Lichchavi Express 15:20 Varanasi Jn発、深夜00:05 Tundla Jn(TDL)着
AC First classという名称の一等車。
電車の予約や運行状況が分かるアプリ「ixigo」(インド版ナビタイム)を使用していましたが、座席番号はインドの電話番号が無いと見れないようです。そのため、送迎の運転手からスマホを借りて、自分たちのチケット番号を入力し、席を確認させてもらいました。
その時の画面が左側。H1という部屋のA側、上下の2席のようです。
右側はアプリ「ixigo」で電車の運行状況を確認したときの画面です。電車のマークが現在地で、バラナシジャンクションには7分遅れで到着することが分かります。


ホームで待っていると、当初乗る予定だったエクスプレスが入ってきました。他の電車とは異なり、新幹線のような見た目で、新しそうです。

一方私たちが乗る寝台電車は…戦車のようないかつい見た目。

14005/Lichchavi Express の口コミ
電車到着後は、一等車がある車両に乗り込み、H1という部屋に入ります。一等車はドア付きの個室になっていて、ベッドになる長椅子が2段、向かい合わせで、4人部屋です。
左側の写真が廊下、右側の写真が一等車の個室です。車窓から見えるガンジス川を眺めています。
乗車すると、乗組員がシーツ、掛布団、枕のセットを支給してくれます。向かいのおじさんは既に布団をかけて横になっていました。私たちは寝るつもりもなかったので、1段目に座っていました。まっすぐ座ると頭が上段のベッドにぶつかってしまい、後半は腰が痛くなりました。


9時間の乗車に耐えられるのか不安でしたが、向かいの席でインド人同士(当然のように隣に座っていたけど絶対知り合いではない)が喋っている様子や、食事の要否を確認に来る乗組員や、チャイ売りの様子を見ていると、意外と順調に時間が過ぎました。
問題が発生したのは23時頃。乗車時から、床にはネズミが走っていたり、ゴキブリ(日本にいるチャバネゴキブリのような茶色いタイプ)が数匹おり、座席に登ってこないか注視してはいたのですが…夜になり、ついに座席の上にもゴキブリが登場。おそらく座面の中に大量にいるようで、隙間からどんどん出てきました。
気づいてしまった以上、座っていられず、荷物を全て持って廊下に立っていました。
駅名のアナウンスなどは無いため、降車時はアプリを見ながら、駅に着いたことを確認します。電車が止まったら、扉を自分で開けて降ります。上下にロックが付いており、これも自分で開錠。停車時間は2分程で、私たちの他に降りる乗客はおらず、降りられなかったら詰むので相当スリルがあります。ゴキブリからの必死の脱出。

写真中央の水色のドアが出入口です。鍵は90度捻ると開錠しますが、結構力が要ります。隣に乗組員用の部屋があり、そこで雑魚寝しているようだったので、降り方が分からない場合はすぐに助けを求めましょう。
左側はトイレ。汚いですが、想像していたよりはマシでした。一応便座があります。
アグラ駅(Tundla Jn)からITC Mughalホテルへ
深夜着のため、ホテルの送迎を予約しました。ホテルはITC Mughal,a Lugury Collection Resort&Spa, Agra。予約時にメールで列車番号や到着時間を伝えて、深夜でも送迎してくれるかを確認したところ、すぐにOKの返事がきました。
Tundla Jn駅の出口は一つで、階段を降りるとすぐにプラカードを持っている運転手を見つけることができました。ホテルまでは1時間ほどかかります。着いたのは深夜1時過ぎでしたが、ITCの清潔かつ近代的な内装と高級ホテルの丁寧な対応にホッしました。


