私は旅行に行く前、自分のテンションを上げるために、訪れる国が舞台になった本を読みます。今回は、そんな本の紹介をします。
インド
・河童が覗いたインド(妹尾河童)
…40年前にインドを旅した作者のレポート。綺麗な手書きの絵とあいまって、笑えるエピソードがたくさん。ただ、今のインドとは違いも多い。
・インド旅行記(中谷美紀)
…エッセイのような文章で読みやすい。グイグイ話しかけてくるインド人を時に冷たく無視しながら旅をする様子が、女性一人旅ならではの緊張感と疲労感を表しているようで非常に共感。
フィンランド
・考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール(益田ミリ)
…ヘルシンキを中心に、一人旅を楽しむ作者の旅行記。具体的なお店やメニューも紹介されている。ほっこりする感想に、同じ場所を訪れたくなる。
・ノーニン!フィンランド人はどうして幸せなの?(スサンナ・ペッテルソン)
…幸せのつくり方を対話形式で紹介。内容は簡単で、疲れたときでも読みやすい。
・アアルト邸とアトリエ(アルヴァ・アアルト)
…アアルト邸とアトリエの見学は英語のガイドツアーが多いため、予習ができる。自宅とアトリエのカラー写真を中心に、設計のこだわりなどの説明が日本語と英語で記載されている。アアルト邸を訪れた時、まるでカンニングしたかのように英語ガイドの説明が理解できた。
エジプト
・ファラオの密室(白川尚史)
…「このミス」大賞受賞作。エジプトで起きた事件を描くミステリー小説。思わず一気読みしてしまう面白さ。エジプトの文化や宗教を全く知らなくても楽しめるし、これを読んだら興味を持てる。
香港
・末必のマクベス(早瀬耕)
…バリバリ働く世代の恋愛小説であり犯罪小説。面白いし、分量も多いので機内や待ち時間で読むのにピッタリ。シェイクスピアのマクベスを知っていると、分かりやすい。(←「中田敦彦のYouTube大学」でマクベスを特集しているので予習に最適。)
